胃ろうをつくるか否か、決めることを支援します
このサイトは、認知症などのために自分自身の健康管理に関する判断ができない高齢者に代わって、胃ろうをつくるか否か、決定しなければならない方(ご家族・近親者・ご友人)を支援するためのサイトです。
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私は、看護師、看護師長として働いた経験があります。食欲がなくなり、口から召し上がる量が減ってきた高齢者のご家族の方が、医療者から"胃ろうをつくる"という選択肢を示され、悩まれる場面に多く接してきました。ご家族は、口から食べられなくなったということは寿命を迎えつつあるのだから自然に逝かせてやりたいという思いと、できることは全て行って長生きしてほしいという思いの中で悩まれていました。特に、認知症などのためにご自分で決めることができない高齢者のご家族は、ご本人の意思を推し量ることが難しく、胃ろうをつくるか否かを決定するうえで大きな葛藤を持っていらっしゃいました。
意思決定支援ガイドのご説明
研究班では、胃ろうをつくるか否か悩まれている高齢者のご家族向けに、納得して決めることを支援するための小冊子を作成しました。下部からダウンロード可能です。
これは、元々、カナダにある患者・家族の意思決定支援に取り組んでいる研究機関(Ottawa Health Research Institute)が作成したものです。元の小冊子を日本語に翻訳したのちに、日本で行われた研究結果などを加え、日本の実情に合うものになるように工夫して日本版を作成しました。胃ろうに関する情報と納得して決めるためのステップで構成されています。この小冊子が、あなたの決定のお役に立つことを願っています。
また、胃ろうをつくるか否か悩まれているご家族を支援する医療者の方にも、ご活用いただければ幸いです。
サイトの企画・運営・編集
聖路加看護大学 倉岡有美子
公開日 2013年5月29日
本サイトは、以下の2つの日本学術振興会(文部科学省)の研究助成金によって制作しました。
- 研究活動スタート支援「経口摂取に替わる栄養管理の導入を検討する患者・家族の意思決定支援ガイドの開発」(研究代表者 倉岡有美子、平成22~24年)課題番号22890189
- 若手研究(B)「胃ろう造設を検討する患者の家族の意思決定支援ガイドの普及と評価」(研究代表者 倉岡有美子、平成25~27年)課題番号25862123